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鶴亀(つるかめ)

【分類】初番目物 (脇能)

【作者】不詳  

【主人公】シテ:皇帝

【あらすじ】(第55回名古屋春栄会の連吟の部分は下線部です。舞囃子の部分、仕舞の部分は斜体です。)

昔、中国では年の始めに、華麗な宮殿で、四季の節会の最初の儀式が行われました。まず、官人が出て、御代を讃え、皇帝が月宮殿に行幸なる由を触れます。皇帝は大臣たちを従えて登場し、宮殿に着座して、群臣から拝賀を受けます。ついで大臣は毎年の嘉例により、鶴亀を舞わせることを奏聞します。池の水ぎわに遊ぶ鶴と亀は、皇帝の長寿を讃えてめでたく舞い納めると、皇帝も喜び、国土の繁栄を祝って、自ら舞を舞い、やがて長生殿へと帰っていきます。

【詞章】(第55回名古屋春栄会の連吟の部分の抜粋です。舞囃子の部分は斜体です。仕舞の部分は下線部です。)

庭の砂は.金銀の。庭の砂は金銀の。玉をつらねて敷妙の。五百重の錦や瑠璃の枢。硨磲の行桁瑠璃の橋。池の汀の鶴亀は。蓬莱山もよそならず。君の恵は.ありがたや.君の恵は.ありがたや。いかに奏聞申し候。毎年のごとく鶴亀に舞をまわせられ。そののち月宮殿にて舞楽を奏せらりょうずるにて候。亀は万年の甲を経て。鶴も千代をや。重ぬらん。千代の例の数数に。千代の例のかずかずに。なにを引かまし姫小松の。緑の亀も舞い遊べば。丹頂の鶴も一千年の。齢を君に授け奉り。庭上に参候申しければ。君も笑壷にいらせたまい.舞樂の数をぞ.奏しける。 

<楽>

月宮殿の白衣の袂。月宮殿の白衣の袂の。いろいろ妙なる。花の袖。秋は時雨の紅葉の葉袖。冬は冴えゆく雪の袂を。ひるがえす衣も薄紫の。雲の上人の舞楽のかずかず。げいしょう羽衣の曲をなせば。山河草木国土豊に千代万代と.祝い奉り。官人駕輿丁御輿を早め。君の齢も長生殿に。君の齢も長生殿に。還御なるこそ.めでたけれ。

 

 

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