私が仕舞を始めたきっかけは、昭和59年に金春流の能と仕舞を観たことです。もともと舞台の上で演ずるものが大好きな私は、仕舞はセリフも少ないし、これなら私も舞台に立てるかな？と、迂闊にも思ってしまいました。それが大きな誤りで、動きの難しさ、発声の難しさがすぐにわかりました。しかし、時既に遅し。先生方があまりに一生懸命に下さるので、逃げるわけにもいきません。悪戦苦闘をしながらも、その魅力のために、皆さんに励まされながら練習を続けてもう２０年近くになりますが、恥ずかしいくらい上達していません。
今、仕舞の難しさをつくづく実感しています。どの型一つとっても、満足にできないので、もっと、もっと精進しなければと反省する日々です。
