16 加藤 富貴子(かとう ふきこ)
★プロフィール
春敲会会員。
自画像(2003.2)
★自己紹介
舞台というと失敗しか思い出せません。
いい方はすぐに忘れてしまうようです。(見栄)
奈良県新公会堂だったと思います。かきつばた(たぶん)を舞わせていただいたとき、案の定、昨日までしっかり覚えていたつもりの最初の文句が出てきません。いつものおけいこの通りです。正先まで出て、しようがないので、決して文語ではない文句で何やらつぶやき始めました。
そしたら最前列のご婦人方がざわざわと騒ぎ出し、関西弁で「違うデー」とか何とか、それも大声で!! 今にして思うと、何やら謡の文句を教えてくださっていたようですが、次は何を言おうか、考えるのもおぼつかないぐらいでまねをさせていただく余裕などは、私でもございませんでした。でも、その部分が過ぎたらホッとしてのびのび舞えました。 ヤレヤレでした。
晃實先生は楽屋でお忙しいので、絶対にご覧になっていないと確信していたのですが、その日、どこかですれ違い様に「あれでいいんですよ。」
ドキッ、ほめられた。変?でもその後すぐにしっかりと「拍子が全部はずれていましたよ。」 ハアー、やっぱり。
日ごろのおけいこがすべて舞台に凝縮されることを悟りました。
★穂高先生からの一言
加藤正嗣氏の奥様で、夫婦そろって大変熱心な方です。ご主人が舞台に立つときは、必ず見所でじっくりと見、また逆の場合もしかりで、その後は反省会をするそうです。だだその反省会の結末はと言うと、熱心すぎて熱くなりすぎ、喧嘩別れになってしまうそうです。
心に秘める理想の舞台像を一度お聞かせ願いたいと思います。
★次回の会員
次回は、廣瀬和弘さんです。
【筆者のひとり言】 私は自分で言うのもなんですが、良妻賢母で、熱心かもしれません。 晃実先生のおけいこはいつも最後にやらせていただきました。オッホッホ‥‥‥ |
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